水中ポンプ選び方トップ画像

「現場で急に水中ポンプが必要になったけれど、どの機種を選べばいいかわからない…」
「もし選び方を間違えて、水が出なかったりすぐに故障したりしたらどうしよう…」

そんな不安をお持ちではありませんか?
水中ポンプの選び方は、現場の状況や排水する水質によって変わります。カタログのスペックだけを見て選んでしまうと、思わぬトラブルを招くことも少なくありません。

この記事では、ポンプメーカーの視点から、初心者でも失敗しない「水中ポンプの選び方」の手順をわかりやすく解説します。
基礎知識から能力の計算方法、用途別の選び方まで、これを読めば自信を持って最適な一台を選べるようになります。

✔︎この記事のポイント

  • 使用環境(水質)と電源周波数・電圧などのスペック確認が必須
  • 失敗しない鍵は「全揚程(実揚程+配管損失)」と「吐出し量」の計算
  • 現場の用途(建設・浸水対策・設備)やコスト比較から最適な一台を選ぶ

水中ポンプ選び方 失敗しないポイント

水中ポンプの選び方で失敗しないための基礎知識

水中ポンプの選び方は、現場の安全と工期を守るための最初の重要なステップです。
「とりあえず水が出ればいい」と考えて適当なポンプを選んでしまうと、すぐに詰まって故障したり、最悪の場合は排水が追いつかずに現場が水没したりするリスクがあります。

ポンプメーカーとして言えることは、正しく選ぶためには、カタログのスペックを見る前に「現場の状況」を正確に把握することが何よりも大切だということです。

まずは、選び方の土台となる基礎的な確認事項から見ていきましょう。

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さくゾウ

「種類がいっぱいありすぎて、結局どれを使えばいいのか全然わからない…」

さくみ

「焦らなくて大丈夫!まずは『どんな場所』で『どんな水』を出すのか、整理することから始めよう。」
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参考記事:水中ポンプとは?初心者向けに基本をわかりやすく解説

使用環境と排水種類の洗い出し

一番最初に確認すべきなのは、「液質(水の性質、水の中に何が混ざっているか)」です。
見た目は同じようなポンプでも、対応する液質が異なります。

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さくゾウ

「水ならなんでも一緒じゃないの?」

さくみ

「液質に対応した様々なポンプがあるんだ!間違ったポンプを使うと故障につながるよ。」
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水質・種類 特徴 選ぶべきポンプのタイプ
雨水・溜まり水 泥やゴミがほとんどない綺麗な水 一般工事排水ポンプ
残水ポンプ
泥水・スラリー 土砂、泥、砂利などが混じっている水 撹拌羽根付きポンプ
サンドポンプ
汚水・汚物 し尿や便が混入している水 汚物用ポンプ(異物通過径が大きいもの)
海水・薬液混じり 腐食性のある液体 耐食ポンプ(ステンレス製)
耐海水ポンプ
高温 40℃以上の高温水 耐高温ポンプ

周波数・相数・電圧・口径の確認

水質が確認できたら、次は現場の設備環境との適合確認です。
ここで間違えると「現場に持っていったけれど電源に接続できない」「ポンプにホースや配管をつなげられない」など、初歩的ながら致命的なミスに繋がります。

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さくゾウ

「コンセントにさせば動くんじゃないの?」

さくみ

「家庭用ならそうだけど、現場には色々な電圧があるから要注意だよ。」
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必ず確認すべき項目は、周波数、相数、電圧、口径です。

確認項目 詳細
周波数(Hz) 東日本は50Hz、西日本は60Hzです。水中ポンプはモーター製品のため、周波数が異なると性能が出なかったり、故障の原因になったりします。
相数 家庭用コンセントで使える「単相」と、工場や工事現場の動力電源で使用する「三相」があります。
相数が異なるとプラグの形状や配線の本数が変わり、物理的に接続できません。
電圧(V) 相数によって以下の電圧が存在します。
・単相:「100V」または「200V」
・三相:「200V」または「400V」(馬力が必要な大型ポンプは400Vが基本)※同じ200Vでも、「単相200V」と「三相200V」は全くの別物です。間違えて接続しないよう、必ず相数とセットで確認してください。
口径(mm) ポンプの吐出し口の大きさです。接続するホースや配管の太さと合わせる必要があります。
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さくゾウ

「手持ちのホースや配管とポンプの口径が合わない時はどうすればいい?」

さくみ

「ポンプの口径は変更できるんだ。詳しい方法については別のコラムで説明するね。」
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水中ポンプ選び方の要「全揚程・吐出し量」計算

基礎知識の次は、ポンプの「能力」を選ぶステップです。
ここでキーワードとなるのが「全揚程(ぜんようてい)」と「吐出し量(はきだしりょう)」です。

この考え方や計算を間違えると、現場の要望を満たさないポンプを選んでしまいます。
特に「全揚程」の認識違いは、初歩的ですが間違えやすい項目の一つです。

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さくゾウ

「高さを測るだけでしょ?簡単じゃない?」

さくみ

「それが落とし穴なんだ!高さだけじゃなくて『配管の抵抗』も計算しないと水が出ないよ。」
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実揚程と全揚程の違い

実揚程と全揚程

実揚程とは、吸水面から吐出面までの垂直距離のことです。ここで多くの人が陥りやすい間違いがあります。

「揚水したい高さ(実揚程)が8mだから、カタログに全揚程8mと書いてあるポンプを選べばいい」

もしそう考えて選んでしまうと、現場で「水が出ない」というトラブルに直結してしまいます。
なぜなら、カタログに記載されている「全揚程」とは「実揚程」に「配管損失(水がホースや配管の中を通る際に必ず発生する摩擦)」を足し合わせた、ポンプが実際に必要とするトータルの圧力(パワー)のことを指すからです。

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さくゾウ

「高さ8mの現場で全揚程8mのポンプを使ったらどうなるの?」

さくみ

「配管損失を考慮していないから、水が出ない、又は出てもチョロチョロ…という状態になってしまうんだ。」
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参考記事:【基礎&実践編】水中ポンプの全揚程とは?基礎知識から損失水頭の計算まで実例付きで徹底解説

吐出し量とその求め方

吐出し量とは、「1分間にどれだけの量の水( m³/min または L/min )を排出できるか」を示す数値です。
1㎥/minであれば1分間に1㎥(=1,000L)の水を排出できます。

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さくゾウ

「㎥/minとか言われても、どのくらいの数字を選べばいいかわからないよ…」

さくみ

「ポイントは『どれくらいの時間で排水作業を終わらせたいか』から逆算して決めることだよ。
例えば、1時間で6㎥(=6,000L)の水を排水したいときは0.1㎥/min排水できるポンプを選ぶといいよ。」
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吐出し量とその求め方

難しい計算はツールにおまかせ!「ポンプ簡易選定」

先ほど「全揚程 = 実揚程 + 配管損失」という計算式を紹介しましたが、配管損失を正確に算出するには、配管の摩擦係数や流速などを用いた複雑な計算が必要です。

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さくゾウ

「現場でそんな難しい計算、できないよ…」

さくみ

「そんな時は、Webサイトにある『ポンプ簡易選定』を使ってみて!数字を入れるだけで自動で計算してくれるよ。」
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当社のWebサイトでは、現場の条件を入力するだけで、必要な「全揚程」を自動計算し、最適なポンプ候補を表示する「ポンプ簡易選定システム」を公開しています。

ポンプ簡易選定の使い方

ポンプ簡易選定の使い方

  1. 配管径:使用するホースや配管の太さを選択します。
  2. 配管長さ:ホースの全長(m)を入力します。
  3. 揚水量:1分間に排水したい量(㎥/min)を入力します。
  4. 実揚程:垂直方向の高さ(m)を入力します。
  5. 配管の種類、管付属物を追加指定:より正確に計算したい場合は、「▼」をクリックして詳細メニューを開きます。配管の材質や、曲がり角(エルボ)・弁(バルブ)の個数がわかる場合はここに入力してください。

これらを入力して「計算」ボタンを押すと、配管損失を含めた「必要な全揚程」が算出され、条件に合うポンプが一覧で表示されます。

選定結果に出た型番は、そのまま見積もり・在庫確認を依頼できます。

性能曲線(カーブ)の見方

全揚程と吐出し量の目安がついたら、いよいよ機種を選びます。
ここで使用するのが、各ポンプのカタログに必ず載っている性能曲線(カーブ)です。
性能曲線とは、「全揚程(縦軸)」と「吐出し量(横軸)」の関係性を示したグラフです。

性能曲線

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さくゾウ

「うわっ、グラフだ…。見方が難しそう…」

さくみ

「実は簡単なんだ。現場が求める全揚程と吐出し量が、曲線の『下側』に入っていればOKってことさ!」
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現場が求めている「全揚程」と「吐出し量」が、性能曲線の内側(下側)に収まっているかを確認します。
曲線よりも外側にある数値は、そのポンプでは実現不可能です。
性能曲線の見方

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さくゾウ

「曲線の内側に入っていれば、どこでもいいの?」

さくみ

「できれば、現場で必要な全揚程と吐出し量が、ポンプの『仕様点』に近い機種を選んでほしいな。
仕様点というのは、カタログに記載されている『そのポンプが一番効率よく運転できる全揚程と吐出し量の組み合わせ』のことなんだ。
この近くで運転することで、電気代も節約できるし、ポンプへの負担も一番少なくなるんだよ。」
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仕様点

用途・シーン別水中ポンプ選び方の基準

現場別マップ
ここからは、これまで紹介した基礎知識や能力の計算方法を踏まえた上で、現場の状況に応じた具体的なポンプの選び方をご紹介します。

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さくゾウ

「基本的な条件はわかったけど、もっと現場にピッタリのポンプってどうやって選ぶんだろう?」

さくみ

「そうだね!例えば、夜間に自動で動かしたいとか、床の水を完全に吸い取りたいとか、現場ごとの細かいニーズに応えるポンプを選ぼう。」
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建設現場で使用されるポンプの選び方

建設現場によって使用されるポンプは様々です。また、一つの現場で何種類ものポンプが使用されることもあります。
あくまで一例ですが、それぞれの現場でよく使われるポンプを紹介します。

現場 要望 選ぶべきポンプのタイプ
建設工事 排水量が増えたり減ったりする
夜間作業で静かにする必要がある
電源の場所が遠く、入切が面倒
電気料金を抑えて、とポンプ寿命を延ばしたい
オートポンプ
建築工事 フロアの残水を処理したい 残水ポンプ
トンネル工事 立坑から排水したい
トンネルの奥まで給水したい
高揚程ポンプ
河川工事 切り回し工事で河川の水を一気に運びたい 大水量ポンプ
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さくゾウ

「現場の状況でポンプを使い分けるんだゾウ!」

さくみ

「そう!最適なポンプを選ぶことで、作業効率も安全性も大きく変わるからね。それぞれの現場に合わせた最適な一台を見つけよう。」
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豪雨対策で使用されるポンプの選び方

ゲリラ豪雨や台風による増水、敷地内浸水を防ぐためには、あらかじめポンプを設置しておき、増水したら大量排水できるようにしておくことが重要です。
まず、排水速度を上げるためには「大水量ポンプ」の選び方が有効です。
そして、水が一定量増水したら自動で排水を開始する「大水量オートポンプ」なら常時監視の手間なく、効率的な浸水対策が可能になります。

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さくゾウ

「増水したら自動で動いてくれるポンプってあるの?」

さくみ

「もちろん!『大水量オートポンプ』なら、センサーで水位を検知して自動でON/OFFしてくれるから、急な豪雨でも安心だよ。」
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参考記事:豪雨・冠水対策の排水ポンプ|事前準備と機種選定のポイント

設備・農水産業で使用されるポンプの選び方

工場や処理施設、農水産業で恒久的に設置される場合は、耐久性のあるポンプや特定の環境に特化したポンプが選ばれます。
こちらもあくまで一例ですが、それぞれの現場でよく使われるポンプを紹介します。

現場 要望 選ぶべきポンプのタイプ
工場設備 起動と停止を自動で行ってほしい
製造過程で出る高温水を排水したい
腐食性のある水を排水したい
引火性のある場所で使用したい
2.3点式オートポンプ
耐高温ポンプ
耐食ポンプ
耐圧防爆ポンプ
農業・水産業 灌漑用の給水をしたい
井戸の水を汲みたい
海水混じりの水を排水したい
大水量ポンプ
清水ポンプ
耐海水ポンプ
下水処理設備 マンホールに設置して汚水をポンプアップしたい 汚水ポンプ
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さくゾウ

「化学工場だから、万が一引火しても爆発しないようなポンプがいいな…」

さくみ

「それなら絶対に『耐圧防爆ポンプ』を使わないといけないよ。安全第一だからね。」
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【2026年版】省人化・BCP時代の新しい選定視点

近年は人手不足と災害激甚化を背景に、ポンプ選定でも「無人で動く」「いざという時に確実に動く」性能が重視されるようになっています。とくに以下の3点は、2026年現在の現場で必ず押さえたい観点です。

  • 自動運転(オートポンプ):水位を自動検知して起動・停止するセンサー式(UEXシリーズ)や鋳鉄製の大型機種(RAUシリーズ)が、夜間・休日の無人運用を可能にします。
  • いざというときに即座に稼働させる「固着防止機能」:通電状態で長時間稼働がないポンプでも、24時間に一度(※UOX/UOYシリーズは1週間に一度)、自動でインペラを約1.5秒間回転させることで、メカニカルシールやインペラの固着を物理的に防ぎ、災害時でも即座に稼働できます。
  • 線状降水帯・ゲリラ豪雨を想定した「並列運転前提」の選定:1台で賄うのではなく、複数台を並列運転して水位に応じて段階的に排水する設計が、想定外の豪雨にも対応可能です。詳しくは豪雨・浸水対策のページをご覧ください。

レンタルか購入か?コスト比較の視点

ポンプを導入する際、レンタルと購入のどちらが良いか迷うことがあります。

導入方法 メリット デメリット 対応範囲
レンタル 初期費用が安い。メンテナンス不要。 長期間使うと割高になる。 数日〜数ヶ月の短期工事、緊急の災害対応
購入 長期間使うほどトータルコストは安い。資産になる。 初期費用が高い。保管場所とメンテナンス(修理)が必要。 工場の恒久設備、年間通して頻繁に利用する現場
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さくゾウ

「今回は2日だけの工事だから、レンタルの方が良さそうだゾウ。」

さくみ

「そうだね。逆に、毎日使うような設備なら購入しちゃった方が、長い目で見ればお得になるよ。」
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一時的な工事や、年に数回の豪雨対策であればレンタルが効率的です。一方で、工場設備や年間を通して常に排水作業が発生する現場であれば、購入した方がコストメリットは大きくなる傾向があります。
具体的な判断基準は、「年間の使用回数」「1回あたりの使用期間」「トラブル時の緊急度」「設置の手間(施工費)」の4点です。

台風対策や短期工事など、年に数回の突発的な使用であれば、レンタルのほうがトータルコストを抑えやすい傾向にあります。置いてすぐ使える小型ポンプであるほど、設置の手間もかからないため、レンタルのメリットをより活かしやすいと言えます。

一方、月に1回以上使う現場や常設設備では、購入が経済的になるケースが多いです。また、「年に数回でも使用期間が長い」「配管工事など設置の手間がかかる」「一刻を争う緊急使用」が想定される現場では、万が一に備えて事前に購入しておくことで、迅速な対応が可能になり、結果的にお得で安心に繋がります。

「レンタルか購入か」迷った際は、まずはご自身の使用計画を立てて、両方の見積もりを取って比較検討してみてください。

なお、大雨などの緊急時はレンタル品がすぐ手配できるとは限りません。万が一に備え、平常時から最低1台は自社保有しておくこともおすすめです。

現場条件に合うポンプの選定でお悩みなら、
メーカーが無料で機種をご提案します。

機種選定を無料で相談する ▶

※揚程・水量・電源条件をお書き添えください

水中ポンプ選び方まとめ

水中ポンプの選び方ミスを防ぎ、スムーズに手配するために、以下の情報を必ず確認するようにしてください。

1. 液質:何を排水したいか?(雨水、泥水、海水混じりなど)
2. 電源:現場の電源は?(単相100V or 三相200V、周波数 50Hz or 60Hz)
3. 口径:使用するホースの太さは?(50mm, 80mm など)
4. 能力:どれくらいの高さに、どれくらいの量を出したいか?(全揚程と吐出し量)
5. 用途:どのような使い方をしたいか?(残水処理、自動運転など)

さくみ

「さらに詳細な選び方が必要な場合は、最寄りの営業所か、Webから無料相談・見積もりを使ってね。」
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よくある質問

水中ポンプの計算式は?

水中ポンプの選定に必要な能力(全揚程・吐出し量)は、それぞれ以下の式で計算・算出します。

1. 全揚程の計算(どれくらいの高さに上げるか)

全揚程(m) = 実揚程(m) + 配管損失(m)
  • 実揚程:吸水面から吐出面までの垂直距離
  • 配管損失:ホースや配管内の摩擦による抵抗(見かけ上の高さとして加算)

配管損失を正確に算出するには複雑な計算が必要ですが、当社の「ポンプ簡易選定ツール」を使えば、現場の条件を入力するだけで自動で計算できます。

2. 吐出し量の計算(どれくらいの時間で終わらせるか)

必要吐出し量(㎥/min) = 排水したい総水量(㎥) ÷ 作業時間(分)

例えば、60㎥(=60,000L)の水を1時間(60分)で排水したい場合、
60㎥ ÷ 60分 = 1.0㎥/min の能力を持つポンプが必要になります。

残水ポンプと水中ポンプの違いは?

残水ポンプは、水中ポンプの一種です。他の水中ポンプとの違いは、「残水水位の低さ」にあります。残水水位とは、ポンプが排水し終わった後に残る水の水位です。
残水水位の違い

ポンプの種類 残水水位 特徴
他の水中ポンプ 数cm〜数十cm 水位が最低水位以下になると空気を吸い込んでしまい、揚水できなくなります。
そのため、水たまりが残ってしまいます。
残水ポンプ 1〜2mm程度 特殊な底板構造や吸込み口の工夫により、床面1〜2mm程度の残水水位まで吸い上げることができます。

このため、残水ポンプは工事現場の仕上げ排水や、床面の水たまりを除去したい場合に適しています。
なお、設置方法や自動運転の有無により、大きく以下の2つのタイプ(4機種)に分けられます。

  • 水中設置タイプ(USK / UEXKシリーズ):事前の呼び水が不要ですぐに排水を開始でき、1mm以下の残水まで処理可能です。手動タイプの「USK」と、センサーによる自動運転タイプの「UEXK」があります。なお、UEXKは内蔵の逆止弁により、逆流による頻繁な電源の入切を防ぐ設計になっています。
  • 自吸式・ホース吸込みタイプ(UBV / UBVAシリーズ):吸込ホースのヘッドで水を吸い上げるため、ポンプ本体が入らない狭い場所に威力を発揮します(※使用前に1.5Lの呼び水が必要)。手動タイプ(UBV)と、電流検知式自動タイプ(UBVA)があります。

※呼び水:ポンプを使用する前に、内部を真空状態にするためにあらかじめ満たしておく水のこと。
※自吸式:空気が混ざっていても、自ら空気を排出しながら水を吸い上げられる構造。

残水 比較写真

(※詳しい仕組みについては、「ポンプとは?種類と仕組みを水中ポンプメーカーが解説」のコラムもあわせてご覧ください。)

水中ポンプ 何メートルまで?

この質問には、「どれくらいの深さまで沈められるか(水深)」と「どれくらいの高さまで水を上げられるか(揚程)」の2つのケースが考えられます。

1. どれくらいの深さまで沈められるか(最大水深)
一般的な工事用水中ポンプの場合、水深10m〜30m程度が目安です。これ以上深く沈めると、水圧によりシール部分が破損し、モーター内部に浸水して故障する原因になります。深いダムや海中で使用する場合は、高水圧に対応した特殊なポンプが必要です。

2. どれくらいの高さまで水を上げられるか(最大全揚程)
機種によって能力が大きく異なります。カテゴリーごとの目安は以下の通りです。
(※あくまで目安ですので、正確な数値は各機種のカタログをご確認ください)

カテゴリー 全揚程の目安
一般工事排水ポンプ 数m〜30m程度
大水量ポンプ 数m〜30m程度
高揚程ポンプ 20m〜200m程度

性能マップにシリーズごとの全揚程、吐出量の範囲をまとめました。
こちらもあくまで目安ですが、参考にしてください。

性能マップ

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この記事を書いた人

株式会社櫻川ポンプ製作所

株式会社 櫻川ポンプ製作所 編集部

昭和30年設立。水中ポンプのパイオニアとして「Hydro-Techno Solution」を掲げ、流体技術による社会課題の解決に取り組んでいます。 ISO9001/14001認証取得企業として、確かな技術と経験に基づいた情報を発信します。

※正確で分かりやすい情報発信のため、社内知見を基に生成AIを活用して草案を作成し、専門家が監修しています。

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