豪雨対策企業アイキャッチ画像

近年、毎年のように発生する「ゲリラ豪雨」。さらに最近では、同じ場所に猛烈な雨が降り続く「線状降水帯」による甚大な被害も全国各地で相次いでいます。短時間に、あるいは長時間にわたって降り注ぐこれらの雨は、もはや「珍しい異常気象」ではなく、企業が事業を継続する上での「現実的な経営リスク」となりました。

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さくゾウ

「うわっ、すごい雨だ……。でもうちは止水板を置いているから、浸水対策はバッチリだよね?」

さくみ

「止水板も大切だけど、それだけでは不十分なケースもあるの。建物の中に流れ込んだ水をどう逃がすか、という『排水計画』もセットで考えないと、企業の資産を守りきれないかもしれないわよ。」
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本記事では、ゲリラ豪雨や線状降水帯から企業の資産を守り、被害を最小限に抑えるための「実効性のある浸水対策」について、プロの視点から解説します。

✔︎この記事のポイント

  • ゲリラ豪雨・線状降水帯による「地下設備への浸水」は企業の活動停止を招く致命的なリスク
  • 「止める」だけでなく、水中ポンプで「出す」排水計画が、長時間続く降雨への備えになる
  • 緊急時にこそ真価を発揮する、櫻川ポンプ独自の「オートポンプ」技術を紹介

企業のゲリラ豪雨・線状降水帯対策が急務な理由

なぜ今、多くの企業が豪雨対策の見直しを迫られているのでしょうか。それは、近年の雨の降り方が、これまでの「想定」を遥かに超えているからです。

甚大化する浸水被害と経営リスク

ゲリラ豪雨や線状降水帯による被害は、単に「建物が濡れる」だけでは済みません。特に企業の現場で最も恐ろしいのが、地下ピットや低い位置にある電気設備への浸水です。

実際に、周囲より低い位置にある建物に雨水が流れ込み、排水能力が追いつかずに地下ピットが水没してしまう事例が後を絶ちません。そこに設置されていた制御盤や分電盤が一度浸水してしまえば、工場のラインやITインフラはすべて停止し、資産の損害だけでなく、長期間の営業停止という甚大な被害を招くことになります。

地下機械室浸水の様子

ハザードマップで自社のリスクを知る

まずは、自社の拠点がどのようなリスクにさらされているかを確認することが第一歩です。各自治体が公開している「ハザードマップ」を活用しましょう。ただし、ハザードマップで浸水域に入っていない場合でも、近年の線状降水帯のように雨量が予測を大幅に上回ると、排水路が溢れる「内水氾濫」はどこでも起こりうるという強い認識が必要です。

✔︎ 現場のリアルな声:浸水被害に遭いやすい場所の特徴

これまで櫻川ポンプにご相談いただいた企業様の中で、実際に浸水被害に遭われた場所には、共通するいくつかの特徴があります。自社の環境に当てはまるものがないか、今一度チェックしてみてください。

  • 地形のリスク:河川の近く、または周囲より土地が低い場所。
  • 排水のリスク:狭い用水路が隣接している、あるいは雨水の逃げ場がない平地。
  • 設備のリスク:建物の1階や地下に設置された機械室、地下駐車場、電気設備室など。

特に「周りより低い土地」や「地下設備」は、一度浸水が始まると外部からの流入を止めるのが難しく、強力な排水ポンプによる強制的な排水計画が、事業継続(BCP)の成否を分ける決定打となります。

被害を最小限に抑える「事前対策」のポイント

豪雨リスクに対して、企業はどのように備えるべきでしょうか。その鍵を握るのが「BCP」という考え方です。

BCP(事業継続計画)への組み込み

BCP(Business Continuity Plan)とは、災害などの緊急事態において、重要な業務を中断させない、あるいは中断しても最短時間で復旧させるための計画のことです。

ゲリラ豪雨対策におけるBCPの役割は、単に「浸水を防ぐ」ことだけではありません。万が一浸水してしまった場合に、「いかに早く排水し、設備を乾燥させて事業を再開するか」という復旧プロセスまでを策定しておくことが、企業の資産と信頼を守ることに繋がります。

さくみ

「計画を立てる時は、浸水した後の『後片付け』までイメージすることが大切なの。水が引くのを待つのではなく、自分たちで積極的に排水する手段を持っているかどうかが、再開までの時間を大きく左右するわよ。」
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止水板や土のうによる浸水経路の遮断

まずは物理的な防御として、止水板や止水パネル、土のうを準備し、浸水経路を遮断することが基本です。特に、地下駐車場への入り口や、電気室の扉など、水が流れ込みやすい箇所を特定し、短時間で設置できる体制を整えておく必要があります。

早期復旧を左右する「排水計画」の策定

しかし、近年の激甚化する豪雨では、止水壁を乗り越えて水が侵入したり、下水が逆流したりするケースも少なくありません。ここで重要になるのが「排水計画」です。

特に周囲より低い位置にある建物や地下ピット、坂の下にある倉庫などは、一度水が入り込むと自然には抜けません。「排水能力が追いつかずに設備が浸水してしまった」という事態を防ぐためには、流入量を想定した十分なスペックの水中ポンプを事前に配置しておくことが、実効性のあるBCP対策となります。

✔︎ BCP策定のヒント:水中ポンプの運用事例

BCPにおいて「排水計画」を立てる際、以下の運用事例が非常に参考になります。

事例①:並列運転による「2段階排水」の構築
ある現場では、従来3.7kWのポンプを設置していましたが、ゲリラ豪雨時の急激な流入に排水が追いつかないリスクを抱えていました。
そこで、5.5kWのセンサー式オートポンプ(RAU-486KB)2台を設置し、並列で運用。水位に応じて2段階で排水を開始する体制を整えたことで、想定外の豪雨にも対応可能となりました。
水位(水の流入量)に合わせて運転台数や運転時間が自動調整されるので、無駄な電力消費も削減。
さらに櫻川オリジナルの「固着防止機能」により、運転機会が少ない予備ポンプ特有の『いざという時に動かない』リスクも克服しています。

豪雨対策納入事例敷地内浸水

事例②:住宅地での「静音性」と「大量排水」の両立
100Vポンプでは対応しきれない工事区域の豪雨浸水対策として、大水量11kWのオートポンプ(RAU-4158A)を導入した事例です。
通常時は100Vポンプのみが運転し、オートポンプは運転しないため無駄な電力は消費しません。豪雨の際にオートポンプが自動で水位を検知し、大量排水することで浸水を防ぎます。
万が一渇水が発生した時には「渇水時停止機能」を働かせることで、無駄な空運転を大幅に削減。住宅地において課題となりやすい夜間の騒音トラブルも防ぎつつ、無人での24時間監視体制を実現しています。

豪雨対策納入事例工事現場の浸水

※BCPにおける目標復旧時間(RTO)の短縮には、こうした「自動起動」と「現場条件に合わせた排水能力の最適化」が直結します。

現場を救う排水ポンプ選定のチェックポイント

いざという時に「動かない」「排水が追いつかない」では、せっかくの対策も意味をなしません。特にゲリラ豪雨のような極限状態では、一般的なポンプではなく、過酷な環境に耐えうる「プロ仕様」の選定が不可欠です。

業務用(プロ仕様)と家庭用の決定的な違い

ホームセンターなどで販売されている家庭用ポンプの多くは、きれいな水の短時間排水を想定しています。しかし、豪雨時の浸水は「泥、砂、ゴミ」が混じった濁水です。家庭用ではすぐに異物が詰まって故障したり、連続運転でモータが焼き付いたりするリスクがあります。

企業の資産を守るためのBCP対策としては、土砂混じりの水でも力強く排出し続け、長時間稼働にも耐える堅牢な業務用ポンプを選定することが鉄則です。

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さくゾウ

「夜中に大雨が降ったら、誰がポンプを動かしに行くの? 浸水している現場に近づくのは危ないよね……。」

自動運転(オートポンプ)が防災に不可欠な理由

BCP対策として最も重要なのが、「無人でも自動で排水を開始・停止できること」です。豪雨は夜間や休日に発生することも多く、また冠水した現場は感電や転倒のリスクがあるため、人が近づいて操作するのは非常に危険です。

櫻川ポンプのオートポンプなら、センサーが水位を検知して自動で運転を開始。水がなくなれば自動で停止するため、現場の安全を確保したまま24時間体制での排水が可能になります。特におすすめなのが以下の2シリーズです。

  • UEXシリーズ最大出力5.5kW、吐出量は最大1㎥/min程度。比較的小規模な現場や、排水量はそれほど多くないが「豪雨時には確実に自動運転で排水したい」という現場に最適です。
  • RAUシリーズ最大出力11kW、吐出量は最大4㎥/min程度。より広範囲、あるいは大量の雨水が流れ込む現場で、強力な排水パワーが必要な場合におすすめです。

UEX/RAUシリーズ

櫻川ポンプのRAUシリーズ(センサー式オートポンプユニット)は、国土交通省が運用する新技術情報提供システム「NETIS(New Technology Information System)」に登録されています。NETIS登録番号は【QS-200056-A】です。

✔︎ NETIS(ネティス)とは?

民間企業等により開発された優れた新技術を、公共工事等において積極的に活用するために国土交通省が構築したデータベースです。登録されるには、従来の技術よりも「経済性」「施工性」「安全性」「環境保護」などの面で優れていることが求められます。

なぜNETIS登録が重要なのか?

RAUシリーズがNETISに登録されていることは、単なる製品の紹介ではなく、国の基準において「有用な新技術」として認められている証です。これにより、導入を検討される企業様や施工業者様には以下のメリットがあります。

  • 信頼性の裏付け:国が運用するデータベースに登録されているため、ゲリラ豪雨や線状降水帯などの緊急対策用として、社内の決裁やBCP策定時の選定根拠として強く機能します。
  • 公共工事での加点対象:公共工事の入札や施工においてNETIS登録技術を採用することで、工事成績評定の加点対象となったり、技術提案書での評価向上に繋がったりするメリットがあります。
  • 優れた性能の証明:「固着防止機能」や「静電容量式センサー」による確実な自動排水など、櫻川ポンプ独自の技術が、従来の排水手法よりも効率的で安全であることが公的に認められています。

さくみ

「NETISに登録されているということは、プロの現場でもその有用性が約束されているということなの。特に公共性の高い施設や、絶対に浸水を防ぎたい企業の重要拠点での採用実績が多いのも、この信頼があるからこそね。」
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「安全」と「品質」を追求する櫻川の技術

公共工事の品質確保や、豊かな国民生活の安全を確保するために運用されているNETIS。その理念は、櫻川ポンプが掲げる「いざという時に確実に動き、企業の資産を守る」という安全思想と合致しています。ゲリラ豪雨や激甚化する線状降水帯への備えとして、ぜひNETIS登録製品であるRAUシリーズの導入をご検討ください。

泥水や異物に強い「耐久性」の重要性

浸水対策で特に厄介なのが、水と一緒に流れ込む「砂」です。一般的なポンプでは砂を吸い込むと内部が激しく摩耗し、すぐに能力が低下してしまいます。

ここで圧倒的な強みを発揮するのが、櫻川ポンプのRAU / RAUFシリーズのサンドポンプタイプ」です。実は、砂に強いサンドポンプに自動運転ユニットを搭載したモデルをラインナップしているのは、業界でも櫻川ポンプだけ。まさに土砂混じりの濁水が押し寄せるゲリラ豪雨対策において、究極の選択肢と言えます。

RAU/RAUFシリーズサンドポンプ

さらなる大規模排水に「大水量シリーズ」

自動運転には別途制御盤の設置が必要ですが、とにかく「圧倒的な水量」を即座に排出したい現場には、大水量シリーズ(U大水量シリーズ / Fシリーズ / 斜流ポンプ(Hシリーズ) / 軸流ポンプ(Gシリーズ)がおすすめです。

その排水能力は90㎥/minを超えるものもあります。広大な敷地を持つ工場や、大規模な公共施設などの浸水防止に威力を発揮します。

大水量ポンプたち

【プロが教える】失敗しないポンプ選定のポイント

ポンプを選ぶ際は、「液質(どんな水か)」と「排水量(どのくらいの量か)」の2軸で決めるのが正解です。

状況・液質 推奨シリーズ 選定の目安
一般的な雨水 UEX / RAUシリーズ 自動運転で手間なく排水したい場合。
吐出量は最大4㎥/min程度。
土砂・泥混じり RAU / RAUFシリーズ(サンドタイプ) 業界唯一のサンドポンプ×オート仕様。
吐出量は最大2㎥/min程度
油分・海水・薬液混じり RAUFシリーズ 水質の影響を受けにくいフロート検知を採用。
吐出量は最大4㎥/min程度。
4㎥/min以上の大規模排水 U大水量 / F / H / Gシリーズ 最大95㎥/min吐出の圧倒的能力。

櫻川ポンプが企業の豪雨対策に選ばれる理由

過酷な土木・建設現場で長年磨き上げられてきた櫻川ポンプの技術は、企業のBCP(事業継続計画)対策においても圧倒的な信頼を得ています。なぜ櫻川ポンプが「現場に強い」と言われるのか、その理由を紐解きます。

水位を正確に検知する静電容量式センサー

一般的な電極式センサーは、泥やゴミが付着すると通電不良を起こし、肝心な時に作動しないことがあります。一方、櫻川ポンプのUEXシリーズなどに採用されている「静電容量式センサー」は、泥の付着に強く、過酷な濁水環境でも正確に水位を検知します。狭いピット内でも誤作動が少なく、確実な自動排水を実現します。

静電容量式の説明

設置・調整が驚くほど簡単なセンサー設定

櫻川ポンプのオートポンプは、現場での使い勝手も追求されています。センサー線はフレキシブルな仕様となっており、手で曲げるだけで簡単にポンプ運転開始水位の設定が可能です。複雑な工具や専門知識がなくても、現場の状況に合わせて最適な検知ポイントを即座に調整できるため、設置時の工数削減にも大きく貢献します。

フレキシブルセンサー工具いらず

緊急時でも確実に稼働させる「3つの保護機能」

普段は動く機会が少ない防災用ポンプだからこそ、櫻川ポンプは「故障させない」「いざという時に100%の性能を出す」ためのインテリジェントな保護機能を標準装備しています。

    • 固着防止機能(全オートポンプ対象):
      通電状態で長時間稼働がない場合、24時間に一度(※UOX/UOYシリーズは1週間に一度)、自動でインペラを約1.5秒間回転させます。これにより、メカニカルシールやインペラの固着を物理的に防ぎ、数ヶ月ぶりの緊急稼働でもスムーズに排水を開始できます。

    • 過電流防止機能(3.7kW以上の全オートポンプ対象):
      過電流を検知すると自動で電源を落とし、モータの焼損を防ぎます。1分後に再始動を試み、これが計10回続くと完全停止する仕組みで、過度な負荷による致命的な故障を徹底的に回避します。

    • 渇水時停止機能(5.5kW以上の全オートポンプ対象):
      渇水を検知すると運転を自動停止。水位が回復するまで待機することで、無駄な空運転を排除します。部品やモータへの負担を最小限に抑え、ポンプ自体の長寿命化を実現しています。

さくみ

「豪雨対策のポンプって、普段は出番がないことが多いじゃない?だからこそ『数ヶ月放置していても、いざという時に本当に動くの?』という不安を解消する機能が重要なのよ。」
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さくゾウ

「なるほど!毎日動かさなくても、ポンプが自分で自分の健康管理をしてくれているようなものだね。これなら夜中のゲリラ豪雨でも安心して任せられるよ!」

導入後の成功エピソード:浸水被害を食い止めた現場の声

実際に、低出力のポンプから櫻川ポンプのRAUシリーズへ切り替えた企業様からは、「これまでは豪雨のたびに敷地が冠水していたが、導入後は平時も緊急時もあふれることなく安定して排水できるようになった」というお声をいただいています。

また、急な増水が命取りになる河川の工事現場や、大切な機材を抱える建設現場でも、「RAUシリーズを設置していたおかげで、未曾有の豪雨でも浸水を免れた」という事例があります。事前にリスクヘッジとして水中ポンプを設置しておくことが、いかに企業の資産を守るかを物語っています。

まとめ:早期の備えが企業の資産を守る

ゲリラ豪雨や線状降水帯はいつ、どこで発生するか予測が困難です。しかし、浸水が始まってから対策を講じたのでは間に合いません。企業の活動を停止させない、資産を壊さないためのBCP対策として、事前の排水計画と信頼できる機材の導入は不可欠です。

「緊急時に水中ポンプを設置していて本当によかった」

そう思っていただけるよう、櫻川ポンプはこれからも現場の安全を支え続けます。貴社の立地や設備に合わせた最適な排水シミュレーションやポンプ選定についても、ぜひお気軽にご相談ください。

水中ポンプの選定やトラブルについて、
まずはお気軽にご相談ください。

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この記事を書いた人

株式会社櫻川ポンプ製作所

株式会社 櫻川ポンプ製作所 編集部

昭和30年設立。水中ポンプのパイオニアとして「Hydro-Techno Solution」を掲げ、流体技術による社会課題の解決に取り組んでいます。 ISO9001/14001認証取得企業として、確かな技術と経験に基づいた情報を発信します。

※正確で分かりやすい情報発信のため、社内知見を基に生成AIを活用して草案を作成し、専門家が監修しています。

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